●丁寧でも萎えるメッセージ
お礼状
挨拶状
謝罪文
ビジネスマナー的には、無難で失礼のない文章が望ましいとされています。
企業の看板を背負った立場ですと、それはもっともなことでしょう。
ですが、もう一歩歩み寄った「人」と「人」の場合はどうなのでしょうか?
そんなことを考えていました。
私は美容院を予約する際に、ホットペッパービューティーを利用することがあります。
そこには、お客様の声が掲載されています。
やはり、利用者の声は気になるものです。
良い評価もあれば、ちょっとした残念だったこと、クレームなどが書かれています。
この時私が注目するのは、残念だったこと、クレーム投稿に対しての、店側の返答の内容です。
真摯に対応されているところは、人の温度を感じます。
自分の言葉で、相手のニックネームをはさみながらお詫びの言葉を書かれています。
ですが、あきらかにテンプレート!
とわかる返答をされていると、いっきに萎えてしまいます。
ちょっと意地悪く、他のクレームの返答をチェックしてみるのです。
そこに、その店の本質があらわれるのです。
まったく同じ謝罪文がズラリと並んでいることがあります。
コピーであることが、丸わかりです。
いくら丁寧な言葉でお詫びが書かれていても、人の心には刺さりません。
「この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
お客様からいただいた貴重なご意見を、スタッフと共用し、今後このようなことがないように、改善してまいります。
今後とも当店をどうぞよろしくお願いいたします」
↑
このような文章ですね。
そこに、人の温度を感じることはできません。
何も感じないかたもいるでしょう。
ですが、察知する人は、その店を離れていくかもしれません。
ほんの一部分でもいいので、相手に向けた言葉をセレクトして伝えてみる。
これだけで、相手の伝わり方は随分変わってきます。
いくら丁寧でも、相手の心を萎えさせてしまう言葉になってはいないかな?
ホットペッパービューティーの、店側の返答から感じたことでした。